日本は始業時間に厳しく、終業時間にはちゃらんぽらんだということがよく言われます。
大学時代も遅刻にはやたらうるさい割に、時間になっても授業が終わらないという先生がいました。また、「日本は電車が時間通り来るから云々」とは言うものの、朝ラッシュは頻繁に遅れ、その上で「遅延を加味して早めに家を出なさい」と言われます。
昨今では日本の悪しき慣習だとされることが多いこの「遅刻に厳しく残業に甘い論」ですが、社会を斜に構える私はまた違う考え方をしてしまうのです。
「時間を守らないけど仕事が出来る人」と「時間を守るけど仕事が出来ない人」、日本では今のところ後者が良しとされます。で、前者の方が仕事出来るんだから優秀だろ!という話になります。
ただ、評価のしやすさという面で見たとき、時間を守るというのは何を以て評価するか分かりやすいのに対し、仕事が出来るというのは判断基準がよく分かりません。遅刻に厳しいとはいうものの、時間を守るかどうかで人を判断するというのにはある程度合理性があるのではと思います。
判断基準としては分かりやすいというだけであって、やはり現代日本人はやたら遅刻にうるさいとは思います。また、始業時間に厳しいことについてはある程度合理性があると思っていますが、終業時間がガバガバなことに関しては何もメリットはありません。