しがない若者の人生終了日記

遺書代わりに日記を書いています。

泡沫候補は何故泡沫候補なのか

※当記事は特定の政党・候補者を支持するものではありません。

参議院選挙東京都選挙区に出馬する団体に、NHKから国民を守る党、オリーブの木、安楽死制度を考える会という3つの政治団体があります。それぞれ、NHKスクランブル放送の実施、ベーシックインカムの配布、安楽死制度の確立を目指す政治団体です。

NHKスクランブル放送、ベーシックインカム、安楽死、3つとも一定数支持する人はいます。一方で、じゃあ投票しようとなるかと言えばまた別の話で、N国党の大橋さんがどれくらい票を集めるかは気になりますが、3つともまず当選しないだろうと情勢調査では言われています。

何故政策自体には賛成なのに投票しようとはならないのか、様々な解釈ができます。

まずは日本人が権力に弱く、逆に新興の団体は信用されないということです。現在日本で政権を担っているのは安倍首相率いる自由民主党ですが、戦後55年体制の成立以降、一部の期間を除いてずっと自民党が政権を担っています。戦前まで遡ってみても、日本の初代首相である伊藤博文が作ったのが現在の自民党の前身である立憲政友会であり、明治維新以降ほとんど同系統の政治団体が政権を担っていることが分かります。まともな野党がないと言われますが、全体的に日本の風土は強力な野党が育ちにくい環境であると言えます。

また、投票しても当選しないから投票しないという点も挙げられます。参議院東京都選挙区で当選するにはおよそ50万から60万票が必要です。が、新興団体が信用されない日本において50万人から信任を得るというのは至難の業です。結局、歴史があって組織票の強い自民党や公明党が勝つので、誰も新興のミニ政党に投票しません。

比例区の場合は全国で100万票程度集める必要があります。東京都内で50万票よりはハードルが低いですが、依然難しいことに変わりはありません。それでも参議院の東京都選挙区や比例区はまだ当選しやすい種であり、衆議院の小選挙区や参議院の1人区は更に当選が難しくなっています。

もう1つ、選挙は単一の政策を問うものではないという問題もあります(オリーブの木はシングルイシューではないけど)。今回の参議院選挙の主な争点は改憲、消費増税、老後資金あたりだとされます。NHK受信料やベーシックインカム、安楽死問題は一定数議論には上がりますし、重要な社会問題だとは思いますが、一方で改憲や消費増税と比べると盛り上がりに欠けるというのは否めません。

NHKの受信料は高いと思っている人の方が日本には多いはずですが、一方で下がるかといえばそう簡単には下がりません。その背景には日本の国民性や選挙制度が深く関わっているのです。